裁量取引と自動売買取引の違いとは?メリット&デメリット、おすすめトレーダーを徹底解説!

裁量取引と自動売買取引の違いとは?のアイキャッチ

FX取引には、大別すると2つのトレード手法があります。

 裁量取引(裁量トレード)

トレーダー自らの判断に基づき、売買をする取引手法

 自動取引(システムトレード)

あらかじめ設定した取引条件に沿って、プログラムが自動的に売買を行う取引手法

裁量取引は、相場の状況に応じて柔軟に取引でき、投資資金も少なくてすむといったメリットがあります。

その反面、トレーダーの感情や主観に左右され、非合理的な取引をしてしまうといったデメリットも。

一方の自動取引は、感情や主観による判断ミスがありません。

また、自ら相場を注視せずとも、24時間フォローして取引できるのがメリット。

しかし、大相場に対応しづらかったり、より多くの投資資金が必要となるといったデメリットもあります。

したがって、相場状況に応じて、裁量取引も自動取引も柔軟に使い分けられるのが、理想的でしょう。

裁量取引とは?

裁量取引のイメージ画像

「裁量取引」とは、「トレーダー自らの判断に基づき、売買をする取引手法」のことを言います。

別名、「裁量トレード」とも呼ばれます。

多くの場合、チャートの値動きや経済指標、ニュースなどを分析し、それに基づき投資戦略を立て、FX取引を行います。

取引のタイミング、取引量、取引期間、通貨ペアなども、全て自分で決定します。

メリット&デメリット

メリット

<裁量取引のメリット>

  1. 自分の思い通りに取引ができる
  2. その時の相場の状況に応じて、柔軟に取引ができる
  3. 大相場に強い
  4. 少ない投資資金で取引できる
  5. FXに関する知識や技術を学ぶことができる
  6. 自分の知識、経験、技術次第で大きな利益を挙げることができる

裁量取引は、自分の思い通りに取引ができるのが最大のメリット。

取引のタイミング、通貨ペア、取引量、取引期間も全て、自分で好きなように決めることができます。

その時の相場の状況に合わせて、柔軟に対応できるのも強みのひとつ。

なかでも、大きな材料がでて相場が大きく変動する、いわゆる「大相場」の時には、裁量取引のほうが対応しやすくGOOD!

また、自動取引に比べ、より少ない資金で取引ができることも強みです。

裁量取引の場合は、トレード経験を通じて、FXの知識の知識や技術を学ぶことができます。

経験を重ねて、トレードテクニックを磨いていけば、大きな利益を挙げることも可能です。

デメリット

<裁量取引のデメリット>

  1. 自分の感情や主観に左右され、非合理的な取引をすることがある
  2. 売買に関する決定を、全て自分で決定しなくてはならない
  3. 取引のための時間が増える
  4. 相場をフォローできない時間帯が生じる

最大のデメリットは、自分の感情や主観に左右され、非合理的な取引をしてしまう可能性があること。

裁量取引で利益が減るケース、損失が増えるケースを解説した画像

また裁量取引は、取引に関する決定を、すべて自分で行わなくてはいけないこともデメリットのひとつ。

したがって、値動きを追うために、チャートに張り付く時間が増えるなど、取引のための時間が多くなります。

また、全て自分で行うため、24時間相場をフォローして、取引することができません。

おすすめトレーダー

<裁量取引のおすすめトレーダー>

  1. 冷静な判断で、利確や損切りができる人
  2. 自分の思い通りに取引がしたい人
  3. トレードスキルを身につけたい人
  4. 大相場の時に取引がしたい人
  5. FX初級者~上級者

自分の感情や主観による、取引の判断ミスをする可能性があるので、冷静な判断ができる人がおすすめです。

また、自分の思い通りに取引がしたい人や、経験を積んで、トレードスキルを学びたい人にも、良いでしょう。

相場が乱高下する「大相場」の時に取引したい人にもGOOD!

裁量取引は、FX初級者から上級者まで、幅広いトレーダーにおすすめです。

自動売買取引とは?

自動売買取引のイメージ画像

「自動取引」とは、「あらかじめ設定した取引条件に沿って、プログラムが自動的に売買を行う取引手法」のことを指します。

「システムトレード」とも呼ばれます。

自動取引には、次の2つのタイプがあります。

<自動取引の2つのタイプ>

 他人がトレード方法を決定し、プログラムしたシステムを使って取引をする

【代表的な自動売買プログラム】

  • 「MT4」のEA
  • 「ミラートレード」のストラテジー

 自らトレード方法を決定し、プログラムしたシステムを使って取引をする

一つ目は、他人のトレード手法がプログラムされたシステムを使って取引するタイプです。

他人といっても、その多くが、いわゆる「トレードの専門家」が作りあげたシステムで、高い勝率を誇るものもあります。

代表的なものに、「MT4(メタトレーダー4)」の「EA」や、「ミラートレード」の「ストラテジー」があります。

もう1つは、自分でトレード方法を決定し、しかも自らプログラムしたシステムを使って取引をするタイプです。

こちらは、数多くのFXの経験と技術だけでなく、プログラミングの技術も必要とされます。

「自動取引」といえば、前者の、「EA」や「ストラテジ」などの自動売買プログラムを使って取引する人が、圧倒的に多いのが、現状です。

メリット&デメリット

メリット

<自動取引のメリット>

  1. 自分の感情や主観に左右されず、合理的な取引ができる
  2. 24時間相場をフォローできる
  3. 取引のための時間が少なくてすむ
  4. プロの取引手法をコピーできる

最大のメリットは、感情や主観に左右されないので、判断ミスをすることがないことでしょう。

売買システムが、チャンスを逃さず利確し、確実に損切りもしてくれるので、合理的な取引が可能です。

また、相場を24時間フォローしてくれるので、取引チャンスを逃すこともありません。

その上、チャートをずっと見ている必要もないので、取引に費やす時間も少なくてすみます。

プロの取引手法をコピーして、取引できるのもメリットでしょう。

デメリット

<自動取引のデメリット>

  1. 自動売買に関する独自の知識が必要となる
  2. 売買ロジックが不明のことが多く、FXの知識や技術を学べない
  3. より多くの投資資金額が必要となる
  4. 大相場に対応できないことが多い

デメリットのひとつは、自動売買についての独自の知識が必要となることです。

他人の自動売買プログラムを使用する場合は、自らプログラムの良し悪しを判断しなければなりません。

相場の状況や自分に合ったプログラムを見つけるのは、けして簡単なことではありません。

自分で売買プログラムを作る場合は、プログラミングの知識も必要です。

また、「MT4」の「EA」や「ミラートレード」の「ストラテジー」を使う場合などは、その売買ロジックを知ることができません。

そのため勝因や敗因が分からず、FXの勉強にはならないのも、デメリットです。

裁量取引に比べ、より多くの投資資金額が必要となるのも弱みのひとつです。

さらに自動取引は、極端に相場が動く「大相場」の特にうまく対応ができず、損失が増えたり、利益獲得のチャンスを逃すことがあります。

おすすめトレーダー

<自動取引のおすすめトレーダー>

  1. 感情や主観による判断ミスをしたくない人
  2. プロの取引手法でトレードしたい人
  3. 24時間休みなく取引したい人
  4. 相場を注視する時間をなるべく少なくしたい人
  5. 売買プログラムの良し悪しを判断できる人
  6. FX中級者~上級者

自分の感情や主観に左右され、非合理な取引をしたくない人や、プロと同じ取引手法で取引をしたい人におすすめです。

また、相場を注視する時間を少なくしたい人や、24時間相場をフォローして取引したい人にもGOOD!

さらに、売買プログラムの良し悪しを判断し、自分にあったプログラムを選べる人が最適です。

これはFX初心者にはなかなか難しいので、自動取引は、FX中級者~上級者向けと言えます。

裁量取引と自動取引は相場状況によって決めよう!

常に裁量取引か自動取引かのどちらかでトレードするのも、勿論OKです。

しかし、それぞれの取引手法の弱みを補い、強みを活かすには、相場の状況によって使い分けるのが一番でしょう。

例えば、レンジ相場の時は自動取引を利用し、大相場時は、裁量取引に切り替える、といった投資戦略が考えられます。

裁量取引も自動取引も、どちらも柔軟に使い分けられば、トレードの幅も広がり、理想的です。

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