「MAM口座」「PAMM口座」と呼ばれる「マネージド・アカウント」は、海外FXにしかないサービスです。
プロのトレーダーが顧客に代わって取引してくれるので、FX初心者でも収益を上げやすくなります。
手数料も比較的安く、資金の持ち逃げリスクもないなど、メリットが多い運用方法です。
それでは、「MAM口座」と「PAMM口座」とは何か、メリット&デメリット、開設方法などについて詳しく開設していきましょう。
Contents
マネージド・アカウントには「MAM口座」「PAMM口座」がある
海外FXには、「MAM口座」や「PAMM口座」と呼ばれる「マネージド・アカウント」があります。
マネージド・アカウント
仕組み
「マネージド・アカウント」とは、「マネーマネージャー」や「ファンドマネージャー」と呼ばれるプロのトレーダーが、顧客の資金を運用する口座のことを言います。
成功報酬制なので、利益が出た場合のみ、顧客は運用者へ利益の約15~30%分を手数料として支払います。
その仕組みを見てみましょう。
<マネージド・アカウントの注文例>
運用者のマスター口座を通じて出された売買注文額は、マスター口座に紐づけられた投資家のサブ口座残高に応じて、分配されます。
取引を通じて利益が出た場合、契約時に合意した利益配分率に応じて、運用者へ手数料が支払われます。
上記の注文例で利益が出た場合の、手数料を見てみましょう。
<「利益分配率=顧客80%:運用者20%」の場合>
損失が出た場合は、手数料の支払いは発生しません。
海外FXでのみ利用可能
FXのマネージト・アカウントは、海外FX業者にしかないサービスのひとつ。
日本では、金融庁に登録していない個人が、運用者として第三者の資産運用の委託を受けることは、法律で禁止されています。
金融庁への登録は簡単ではないので、大きなファンドや証券会社ならまだしも、個人のトレーダーが取得することはまずありません。
したがって、国内FXではマネージド・アカウントを提供する業者は存在しません。
MAM口座
マネージド・アカウントのひとつである「MAM(マム)口座」は、「Multi Account Manager」のことを言います。
プロのトレーダーが顧客の口座で直接取引をして、資金運用をします。
運用者に委託するのは発注権限だけなので、顧客は運用者の取引履歴をすべて確認することができます。
PAMM口座
もうひとつのマネージド・アカウントである「PAMM(パム)口座」は、「Percentage Allocation Management Module」のこと。
プロのトレーダーが顧客から委託された資金を使って、資金運用します。
この口座で顧客が運用者に委託するのは、自分の資金と発注権限になります。
その為、「MAM口座」のように顧客が運用者の発注状況を確認することはできず、口座残高の増減のみを知ることができます。
「MAM口座」「PAMM口座」のメリット&デメリット
「MAM口座」「PAMM口座」共通のメリット&デメリット
メリット
マネージド・アカウントである、「MAM口座」や「PAMM口座」のメリットは数多くあります。
- 投資のプロが資産運用
- 運用者が明確
- 手数料が比較的安い
- 資金の持ち逃げリスクがない
- 運用姿勢が真剣
- 運用状況を把握できる
- 時間がなくても運用できる
- 簡単にできる
最大のメリットは、プロのトレーダーに運用をしてもらえることです。
「ファンド」も投資のプロが顧客の資金を運用してくれるサービスのひとつですが、実際の運用者が誰かのかわからないことがあります。
マネージド・アカウントならば、自ら運用者を選ぶことも可能。
さらに手数料もファンドよりもお得です。
ファンドは仲介者が何人もいるので手数料が高く、取引で損失が出た場合でも手数料の支払いが発生します。
マネージド・アカウントの手数料は利益が出た時のみ、約15~30%の報酬比率で払うので、ファンドよりも安く済みます。
また、運用者には顧客から預かった資金の出金権限はないので、資金の持ち逃げリスクがないのもメリット。
運用者は、損失がでれば手数料が入らないうえに、負け続ければ顧客を失うので、収益をあげられるよう真剣に取引してくれます。
顧客も、収支状況を口座でいつでも確認することができて安心です。
さらに、自分でトレードする必要がないので、時間がない人でもFX取引で収益を上げられるチャンスがあります。
自動取引のようにストラテジーの入れ替えをする必要もなく、簡単にトライできます。
デメリット
- 損失がでる可能性がある
- 運用者がポジションを持っている間は出金できない
- 取引に一切関与できない
運用成績の良いプロのトレーダーといえど、勝率は100%ではありません。
したがって、損失を被る可能性もあることがデメリットのひとつ。
また運用者がポジションを持っている間は、顧客はマネージド・アカウント口座内の資金を出金することはできません。
取引の内容に関しては、顧客は一切関与することはできません。
「MAM口座」のメリット&デメリット
「MAM口座」ならではのメリット&デメリットを見てみましょう。
<メリット>
- 取引の透明性が高い
- プロのトレーダーの売買ロジックを知ることができる
<デメリット>
- 運用成績の良いプロのトレーダーが参加していない
「MAM口座」では、運用者が顧客の口座で直接取引します。
取引履歴を全て確認できるということは、取引の透明性が高いことを意味します。
また、プロのトレーダーである運用者のポジションのエントリーや決済のルールを知ることができるのも、大きなメリットです。
一方、「MAM口座」では売買ロジックを顧客に知られてしまうため、運用成績の良いプロのトレーダーが利用したがらないのが弱みです。
「PAMM口座」のデメリット&デメリット
「PAMM口座」ならではのメリット&デメリットを、見てみましょう。
<メリット>
- 運用成績の良いプロのトレーダーが参加している
<デメリット>
- 運用方法がわからない
顧客に取引履歴を知られることのない「PAMM口座」では、取引成績の良いプロのトレーダーが数多く参加しているのがメリット。
しかし顧客にとっては、運用者がどのようなロジックで取引をしているのかが分からないのがデメリットです。
海外FXでマネージド・アカウントをはじめよう!
主要海外FX業者の「MAM/PAMM口座」対応表や、口座開設方法について見ていきましょう。
主要海外FX業者「MAM/PAMM口座」対応表
海外FX業者名 | MAM口座 | PAMM口座 |
---|---|---|
「MAM口座」「PAMM口座」の始め方
「MAM口座」「PAMM口座」を始めるには、以下の4つのステップがあります。
- 「MAM口座」「PAMM口座」の運用者を選択
- 「MAM口座」「PAMM口座」を開設
- 取引口座へ入金
- 運用スタート
運用者を選ぶ
まずは、「マネーマネージャー」や「ファンドマネージャー」と呼ばれる、顧客資金を運用してくれる人を探します。
知人やウェブサイト、FX業者の紹介などにより、「MAM口座」や「PAMM口座」を開設している、運用成績の良いプロのトレーダーを選びましょう。
<運用者の探し方>
- 知人・・・友人や知り合いからマネーマネージャーを紹介してもらう
- ウェブサイト・・・「MAM口座」や「PAMM口座」を実際に利用しているトレーダーが、収支報告を公表しているサイトを参考にする
- FX業者の紹介・・・・FX業者のHP上で公表されているマネーマネージャーの運用成績を確認する(一部の業者のみ対応)
【例】「HFM(旧HotForex)」
※画像はリニューアル前のものです。
- 「PAMM Manager Performance」をクリック→運用成績順にPAMMファンドマネージャーをランキングした表を見れる
- 「ファンドマネージャー名」をクリック→ファンドマネージャー毎に、利益率、収益額、最大ドローダウンなどの詳細な運用成績を確認できる
※全て英語表記です
海外FX業者によっては、業者が直接雇ったファンドマネージャーが資金運用するプログラムを提供している場合があります。
「運用者=業者」となるので、マネージド・アカウントを開設して入金すれば、すぐに運用をスタートさせることができます。
この場合、成功報酬型の手数料の支払いがない代わりに、スプレッドが拡大したり取引手数料が別途必要となったりするケースがあります。
【例】IronFXの「PAMM口座」
- 専属アナリストチームが資金運用
- 運用実績:毎月1~2%の利回りを達成
- 最低運用額:10万円
- 運用手数料:なし
口座開設
次に、「MAM口座」や「PAMM口座」を開設します。
この際、運用者と契約合意書を交わす必要がありますが、書類の確認および署名はすべてオンラインで行うことができます。
入金
無事に口座開設された後に入金すれば、運用がスタートします。
LAND-FXでMAM口座を開設する方法
例として、LAND-FXでの「MAM口座」の開設方法を見ていきましょう。
アカウントの種類
LAND-FXの「MAM口座」には、利用者によって2種類のアカウントがあります。
- Masterアカウント・・・運用者(プロのトレーダー)
- Followアカウント・・・運用を依頼する人(顧客)
※プロトレーダーに運用を頼みたい一般顧客は、「Followアカウント」を開設します
「Followアカウント」は運営者の「Masterアカウント」によって管理されますが、顧客は「Follow比率」を決定することができます。
これは、「Materアカウント」で運営者が出した発注に対し、「Followアカウント」がどの程度の割合で従うのかを設定するもの。
<Follow比率によるFollowアカウントの取引量の変化>
Follow比率 | Followアカウント取引量 (Masterアカウントで1Lot発注) | Followアカウント取引量 (Masterアカウントで2Lot発注) |
---|---|---|
50% | 0.5Lot | 1Lot |
100% | 1Lot | 2Lot |
200% | 2Lot | 4Lot |
500% | 5Lot | 10Lot |
例えば、運営者が1Lot(10万通貨)で発注した場合、Follow比率が50%ならば、Followアカウントでは0.5Lot(5万通貨)で発注されることになります。
このシステムにより、顧客自らリスク管理をしながら、トレードだけを運営者に任せることができます。
開設手順
顧客がFollowアカウントを開設する手順は、以下の通りです。
- Land-FX Live口座を開設する
- 運用者と締結したMAM合意契約書をLAND-FXへメールで送付する
- ホームページでマイページへログイン後、 MAM/PAMM システムの利用申請を行う
- 申請完了後、専用IDとパスワードでMAM/PAMM システムへアクセスする
プロのトレーダーに運用をまかせたいならマネージド・アカウント
「MAM口座」や「PAMM口座」は、プロのトレーダーが資金運用をしてくれる海外FXならではのサービスです。
重要なのは、優秀な運用者を見つけられるかどうか。
まずは、信頼できる業者で「MAM口座」や「PAMM口座」を開設している運用者を探すようにしましょう。
その理由は、成績が悪い運用者を入れると業者の評価も下がるため、運用者の審査がしっかりと行われているから。
また、マネージド・アカウントのための利便性の高いシステムが構築されており、スムーズな運営が可能です。
資金運用が上手くできなくて悩んでいる人は、「MAM口座」や「PAMM口座」の利用を考えてみてはいかがですか?
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