「アービトラージ(裁定取引)」とは、同じ商品の価格差を利用して収益をあげる取引手法のこと。
FXでも、スワップポイント、レート、ゼロカットシステム、ボーナスを利用したアービトラージがあります。
どの手法も、為替変動リスクがゼロ、またゼロに近い状態で収益をあげることが可能。
しかし、それはあくまでも理論上のこと。
実際は業者側の規制などもあり、トレードするのは非常に困難です。
最悪、業者によって取引口座を凍結されたり、利益を没収されたりするので注意が必要です。
それではアービトラージとは何か、メリット&デメリット、海外FX業者の対応などについて見ていきましょう。
Contents
アービトラージ(裁定取引)とは?
「アービトラージ」とは、同じ商品の価格差を利用して利益を上げることで、「裁定取引」とも呼ばれます。
例えば、日本でペットボトルの水を1本100円で購入し、これを水が貴重な国に輸出して1本1万円で売れば、その差額を収益として得ることができます。
※実際は輸送費・人件費などの諸費用も考慮する必要があります
この取引も、「アービトラージ」のひとつ。
FXでも、この「アービトラージ」を利用した取引手法が存在します。
業者間または業者内の単一口座内・複数口座間で両建てをし、為替変動リスクがゼロまたはゼロに近い状態で、利益を上げることができるのが特徴です。
FXのアービトラージの種類
FXにおけるアービトラージの取引手法を紹介しましょう。
スワップ・アービトラージ
FXのアービトラージで最も知名度があるのが、業者間のスワップポイント差を利用した「スワップ・アービトラージ」です。
「スワップポイント」とは2国間の金利差により付与されるポイントのことで、業者によって微妙に異なります。
この業者間のスワップポイントの差を利用すれば、利益を上げることが可能です。
例を見てみましょう。
2業者のスワップポイントを比較し、ロングのスワップポイントとショートのスワップポイントの合算がプラスになるように、ポジションを持ちます。
上記の場合は、A社で1万ドルの買いポジションを建て、同時にB社で1万ドルの売りポジションを建てる(業者間両建てする)と、スワップポイントの差額分がプラスになります。
つまり1万ドルで15円、10万ドルで150円の利益がでる計算になります。
ロスカットのリスクはあるものの、業者をまたいで同額を両建てしているので、為替変動によるリスクはほぼゼロ。
そのまま放置しておけば、理論上は、毎日スワップポイントの差額分が口座に加算されることになります。
この手法は業者間両建てだけでなく、単一口座内両建てでも有効な場合があります。
ロングとショートのスワップポイントがプラスの通貨ペアがあり、両建てが禁止されていない業者であれば、単一口座内両建てで利益を出すことができます。
レート・アービトラージ
「レート・アービトラージ」とは、業者間のレート差を利用して利益を得る取引手法です。
FXでは業者によって配信レートが異なりますが、皆ほぼ同じような価格です。
しかし時に、他の業者よりも大きくかい離したレートを配信する業者がでてきます。
発生理由としては、業者が採用するリクイディ・プロバイダーの品質やストップ狩りなどがあげられます。
この場合、一時的に大きくかい離したレートが、時間とともに価格が収れんしていくのが特徴です。
これを利用したのが、「業者間レート差を利用したアービトラージ」です。
例を見てみましょう。
価格の低いA社で買い、価格の高いB社で売って、業者間で同時に同額のポジション(両建て)を持ちます。
そして価格が収れんした時に、両方のポジションを同時に決済します。取引時間は数秒~数分。
2社で合わせて利益がでるという取引手法です。
ロスカットのリスクがあるので為替変動リスクがゼロとは言えませんが、ほぼ確実に利益を上げることができます。
ゼロカット・アービトラージ
海外FXでは、ゼロカットシステムを採用しています。
これは、急激な価格変動により口座内残高がマイナスになっても、そのマイナス分をカットし、自動的に残高を「0」にリセットしてくれるシステム。

このゼロカットシステムを利用して利益を上げるのが、「ゼロカット・アービトラージ」です。
例を見てみましょう。
まず、A社とB社で同額の通貨ペアを両建てします。
その後、相場が急激に円高に振れてA社のロスカットが間に合わず、口座残高がマイナスになったため、ゼロカットシステムが発動します。
上記の場合は、A社での損失額は入金額のみですみます。
一方B社は、「A社の入金額+口座残高マイナス分」の利益がでていることになります。
つまりA社とB社を合計すれば、A社でゼロカットされた口座残高マイナス分がトータルの利益として手に入ることに!
この取引手法は、業者間だけではなく、同業者内の複数口座間で両建てしても実現可能です。
「ゼロカット・アービトラージ」は、為替変動リスク「0」で、確実に収益を上げることができます。
ボーナス・アービトラージ
海外FXは、「100%入金ボーナス」など豪華なボーナスが魅力のひとつ。
出金不可のボーナスの場合は、投資資金が増えるのが最大のメリットです。
このボーナスを利用して利益をあげるのが「ボーナス・アービトラージ」です。
例をみてみましょう。
A社で入金ボーナスを獲得すると、口座残高は入金額とボーナス分の合計額になります。
A社で10万ドルの買いポジション、B社で同じく10万ドルの売りポジションを持ちます。
その後、円高がすすみA社で損失が拡大。
結局、入金分とボーナス分の両方を使い切って損切りした場合、反対売買をしているB社では、A社の損失額と同額の利益が発生していることになります。
つまり、A社の損失額とB社の利益額を合算すると、A社で得たボーナス分が利益として手に入ることになります。
この取引手法は、業者間両建てだけでなく、同業者の複数の取引口座間で両建てしても実行可能。
「ボーナス・アービトラージ」は、為替変動のリスク「ゼロ」で、利益を上げることができます。
アービトラージのメリット&デメリット
アービトラージにはメリットとデメリットがあります。手法ごとにまとめてみました。
スワップ・アービトラージ
<メリット>
- 小さい利益を長期で安定して積み立てられる
- 為替変動リスクが非常に低い
<デメリット>
- 長期運用する必要がある
- 多額の投資資金が必要となる
- ロスカットリスクがゼロではない
- スワップポイントが変動する可能性がある
- 運用している間は資金を活用できない
- 業者間両建てを禁止する業者が多い
余剰資金があって、長期で確実に少しずつ利益を積み立てたい人向けです。
一方ロスカットリスクがあるため、ある程度まとまった資金が必要になるといったデメリットがあります。
利益が少額なので長期で運用しなければあまり意味がなく、その間資金を動かすことができないのも弱み。
業者間両建てを禁止する業者では、取引できません。
レート・アービトラージ
<メリット>
- 超短期で利益を上げられる
- 為替変動リスクが非常に低い
<デメリット>
- ポジションをとるタイミングが難しい
- レートに張り付く時間が増える
- 多額の投資資金が必要となる
- ロスカットリスクがある
- 業者が規制している場合が多い
価格変動リスクを下げつつ、超短期で利益をあげられるのがメリットです。
しかしレートのかい離を見つけるために、相場に張り付く時間が増えるのがデメリットです。
またスリッページやスプレッドも考慮しなくてはならないので、ポジションをとるタイミングが非常に難しい取引手法です。
両建てなのでロスカットリスクは低いですが、ゼロではないので、万が一のためにやや多めの投資資金が必要です。
数秒~数十秒で取引が完了する超短期取引なので、アービトラージ禁止だけでなくスキャルピング禁止の業者でも、取引できません。
ゼロカット・アービトラージ
<メリット>
- 為替変動リスクがない
<デメリット>
- 比較的長期間運用する必要がある
- 業者が規制している場合が多い
為替変動リスクゼロなので、確実に儲かる取引手法です。
しかし、アービトラージを規制している業者では取引できません。
ボーナス・アービトラージ
<メリット>
- 為替変動リスクがない
<デメリット>
- 比較的長期間運用する必要がある
- 業者が規制している場合が多い
為替変動リスクがなく確実に収益を上げることができますが、業者には不利なので、禁止しているところが殆どです。
アービトラージは可能なの?
海外FXでも国内FXでも、アービトラージを禁止する業者がほとんどです。
アービトラージ目的で複数口座間、業者間の両建てだけでなく、友人や家族の口座を利用した両建ても禁止しているケースも。
見つかった場合はペナルティとして、取引口座凍結、利益分の没収、ボーナス取り消し、出金拒否などの処置が取られます。
あとでトラブルにならないよう、各FX業者の取引規約を確認するようにしましょう。
主要海外FX業者アービトラージ対応表
主要海外FX業者でアービトラージ可能かどうかをまとめました。
海外FX業者名 | アービトラージ対応 |
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業者にとってデメリットとなるアービトラージは、やはり、殆どの主要海外FX業者で禁止されていることがわかります。
IFC Marketsのみ、取引可能です。
アービトラージは儲かるが、実践するのは非常に難しい!
アービトラージ(裁定取引)は、理論上はほぼ確実に儲かる取引手法です。
しかし業者には不利なため、このアービトラージを禁止する業者が多いので、実践するのは非常に難しいといってよいでしょう。
仮に何度か成功しても、結局業者に見つかって口座凍結や利益没収されるのでは、意味がありません。
長期的に安定して収益をあげるには、実現が難しいアービトラージを試すのではなく、利益の上げられる取引手法を作り上げて、フェアに取引する方が近道です。
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