FX取引をする上で理解すべきことのひとつが、「レバレッジ」です。
レバレッジは、FX業者に預けた資金を元手に、その資金の何倍もの額の外国為替取引ができること、またはその投資倍率を意味します。
最大のメリットは少ない元手で大きい額の取引ができるため、より大きな利益を期待できることにあります。
国内FXの最大レバレッジは25倍までに対し、海外FXは平均で400倍~500倍、最大3000倍まで提供しています。
この「高レバレッジ」こそが、海外FXで取引をする最大のメリットといっても良いでしょう。
本記事では、意味やメリット&デメリット、国内FXと海外FXとの比較など、レバレッジについて徹底解説していきます。
Contents
レバレッジとは?
FX取引をする上で重要な「レバレッジ」の意味と、そのメリットとデメリットについて見てみましょう。
レバレッジとは何?
レバレッジとは、日本語で「てこの原理」という意味で、小さい力で大きい力を動かすことを言います。
FXにおいて「レバレッジ」と言った場合には、主に以下の2つの意味で使われます。
- 外国為替の証拠金取引・・・外国為替取引をする際に、「必要証拠金」を担保に、「必要証拠金」以上の金額の取引をすること
- レバレッジ倍率・・・自己資金の何倍の外国為替取引を行っているかを表す投資倍率
※必要証拠金・・・ポジションを建てるときに最低限必要となる預け入れ資金
①の外国為替証拠金取引は、必要証拠金を元手に、その何倍もの外国為替を取引することを言います。
②のレバレッジ倍率とは投資倍率のことで、自己資金に対して何倍の外国為替取引を行っているかを示します。
この「レバレッジ倍率」を意味するレバレッジにも2種類の意味があります。
- 必要証拠金(ポジションを建てるときに最低限必要となる預け入れ資金)に対して何倍の外国為替取引を行っているかを示す投資倍率
- 証拠金(取引口座へ預け入れた総資金)に対して何倍の外国為替取引を行っているかを示す投資倍率。「実効レバレッジ」とも呼ぶ。
①のレバレッジ場合は、必要証拠金の何倍で取引しているのかを示すのに対し、②の「実効レバレッジ」の場合は、証拠金の何倍で取引をしているのかを示します。
それぞれのレバレッジ倍率の計算式と具体例を見てみましょう。
<計算式>
「①のレバレッジ倍率=取引金額÷必要証拠金」
※取引金額=取引通貨数×為替レート
<具体例>
取引通貨数・・・「米ドル/円」を1万ドル
為替レート・・・米ドル=100円
必要証拠金(取引に必要な最低預入金)・・・1万円
『レバレッジ倍率(100倍)=取引金額(100万円)÷必要証拠金(1万円)』
※取引金額(100万円)=取引通貨数(1万ドル)×為替レート(100円)
上記の①のレバレッジ倍率の例の場合は、必要証拠金の100倍の取引をしていることになります。
このレバレッジ倍率は、FX業者や取引口座より異なります。
<計算式>
「②のレバレッジ倍率=取引金額÷証拠金」
※取引金額=取引通貨数×為替レート
<具体例>
取引通貨数・・・「米ドル/円」を1万ドル
為替レート・・・米ドル=100円
証拠金(取引口座の総入金額)・・・10万円
『レバレッジ倍率(10倍)=取引金額(100万円)÷証拠金(10万円)』
※取引金額(100万円)=取引通貨数(1万ドル)×為替レート(100円)
上記の②のレバレッジの例の場合は、証拠金の10倍の取引をしていることになります。
レバレッジのメリット&デメリット
レバレッジの最大のメリットは、少ない元手で大きい額の取引ができるため、より大きな利益が期待できることにあります。
しかし逆に、相場が思惑とは逆に動いた場合は、損失がより大きくなるリスクがあることがレバレッジのデメリットです。
国内FXと海外FXの最大レバレッジの違いとは?
「国内FXと海外FXの最大レバレッジの違い」と、「主要な海外FX業者の最大レバレッジ」を比較してみましょう。
国内FXは最大25倍、海外FXは最大3000倍!
国内FXと海外FXのサービスの違いのひとつが最大レバレッジにあります。
現在国内FXのレバレッジは最大25倍までです。
国内FXとは、日本の金融庁のライセンスを持つFX業者です。そのため金融庁の管理・規制を受けていますが、そのひとつがこの最大レバレッジ制限。
以前は国内FX業者が自由にレバレッジを設定できましたが、投資家保護の観点から、2010年には最大レバレッジ50倍まで、2011年以降は最大25倍までと規制され、現在に至っています。
一方の海外FXは、業者によっては最大レバレッジが脅威の3000倍!
海外の金融監督庁のライセンスを持つ、またはどこの国のライセンスを持たずに日本で営業を行う海外FX業者であるため、日本の金融庁の規制を受けません。
したがって、国内FXでは不可能な高レバレッジをサービスとして提供することができるのです。
海外FX業者のレバレッジ比較
主要な海外FX業者のレバレッジを比較してみましょう。
<主要海外FX業者のレバレッジ比較>
海外FX業者名 | 最大レバレッジ |
---|---|
LAND-FX | 無制限 |
Traders Trust | 3000倍 |
FBS | 3000倍 |
BigBoss | 1111倍 |
HFM(旧HotForex) | 1000倍 |
Gemforex | 1000倍 |
XM | 1000倍 |
Tradeview | 500倍 |
Titan FX | 500倍 |
AXIORY | 400倍 |
IFCMarkets | 400倍 |
iFOREX | 400倍 |
どの海外FX業者も最大レバレッジは400倍以上!
レバレッジ400~500倍というのは海外FXでは平均的な倍率です。
それ以上の倍率を提供する業者は、レバレッジに関してはハイスペックであると言えるでしょう。
レバレッジの違いは取引にどう影響するの?
レバレッジが違うと取引にどのように影響するのでしょうか?
「必要証拠金の違い」と、「高レバレッジと低レバレッジのメリット&デメリット」について見てみましょう。
レバレッジは必要証拠金に反比例する!
レバレッジと必要証拠金との関係性について表にまとめてみました。
<レバレッジと必要証拠金>
レバレッジ | 必要証拠金 |
---|---|
1倍 | 100万 |
10倍 | 10万 |
25倍 | 4万 |
50倍 | 2万 |
100倍 | 1万 |
200倍 | 5,000円 |
400倍 | 2,500円 |
500倍 | 2,000円 |
800倍 | 1,250円 |
1000倍 | 1,000円 |
※「米ドル/円」を「米ドル=100円」で1万通貨(1pips)購入した場合
レバレッジが高くなるほど必要証拠金が少なくなり、レバレッジが低いほど必要証拠金が多くなることがわかります。
例えば、レバレッジ400倍の海外FXで取引するときは、最大レバレッジ25倍の国内FXよりも必要証拠金が16分の1で済みます。
つまり、「レバレッジの違いは、必要証拠金の金額の違い」、または「レバレッジと必要証拠金は反比例する」と言うことができるのです。
高レバレッジと低レバレッジのメリット&デメリット
レバレッジは低いほうが良いのか、それとも高いほうが良いのでしょうか?
レバレッジの違いによるメリット&デメリットを見てましょう。
<高レバレッジと低レバレッジのメリット&デメリット>
メリット | デメリット | |
---|---|---|
高レバレッジ | ・必要証拠金が少ない ・資金効率が良い ・取引量を増やしやすい ・様々なトレードスタイルに対応 | ・取引量が増える傾向があるため、損失が拡大する可能性がある |
低レバレッジ | ・取引量が少なくなる傾向があるため、損失も限定される | ・必要証拠金が多い ・資金効率が悪い ・取引量を増やしづらい ・トレードスタイルが限定される |
高レバレッジのメリット
高レバレッジの場合は、必要証拠金が少なくて済みます。少ない資金でより多くの取引をすることができるため、資金効率が良いことを示します。
また、必要証拠金が少ないため取引量を増やしやすくなります。より多くの取引ができるということは、少ない値動きや短期間で高い利益を上げることが可能になるのです。
様々なトレードスタイルに対応できるのもメリットのひとつです。
取引手法によって取引量を変えることが多いですが、高レバレッジであれば取引量の少ない長期取引のスイングトレードから、比較的取引量の多い短期取引のデイトレードや超短期のスキャルピングまで、幅広く対応することができます。
高レバレッジのデメリット
取引量を増やしやすく、ハイリターンを期待できるのが高レバレッジのメリットのひとつですが、これは逆に損失も拡大する可能性があることを意味します。
低レベレッジのメリット
必要証拠金が多く、取引量を少なくせざる得ない傾向があるため、損失が限定されるのが低レバレッジのメリットです。
低レバレッジのデメリット
必要証拠金が大きく、資金効率が悪いことがデメリットです。取引量も増やしづらいため、大きな利益を狙うことが難しくなります。
また、トレードスタイルが限定されることが弱みです。
とくに、少ない利幅で高い利益を狙うスキャルピングは取引量が大きくなる傾向がありますが、必要証拠金が多い低レバレッジでは容易に取引することはできません。
高レバレッジはハイリスクなの?
「高レバレッジはハイリスクだから危険!」と言われることがありますが、これは事実でしょうか?
このように言われる最大の理由は、「為替変動による損失が高レバレッジの方が大きくなる」というものです。
しかしこれは、事実ではありません。
その理由は、「レバレッジと為替変動リスクは比例しない」からです。レバレッジが高いからといって、為替変動による損失が増えるわけではありません。
レバレッジ25倍であろうと、レバレッジ400倍であろうと、取引量が同じであれば為替変動による損失は同じです。
同額の取引をしている場合、レバレッジの違いが影響するものは為替変動リスクではなく、必要証拠金の額なのです。
高レバレッジの場合は、低レバレッジと比べて少ない資金で同額の取引ができ、しかも為替変動による損失は同じであるため、むしろ有利であると言えます。
しかし、高レバレッジの場合は「デメリット&メリット」で述べたように、必要証拠金が少ないが故に容易に取引量を増やしやすいというデメリットがあります。
レバレッジと取引量に関する表を見てみましょう。
<レバレッジと取引量ごとの必要証拠金>
レバレッジ | 1万通貨の必要証拠金 | 2万通貨の必要証拠金 | 5万通貨の必要証拠金 | 10万通貨の必要証拠金 |
---|---|---|---|---|
1倍 | 100万円 | 200万円 | 500万円 | 1,000万円 |
10倍 | 10万円 | 20万円 | 50万円 | 100万円 |
25倍 | 4万円 | 8万円 | 20万円 | 40万円 |
50倍 | 2万円 | 4万円 | 10万円 | 20万円 |
100倍 | 1万円 | 2万円 | 5万円 | 10万円 |
200倍 | 5千円 | 1万円 | 25,000円 | 5万円 |
400倍 | 2,500円 | 5,000円 | 12,500円 | 25,000円 |
500倍 | 2,000円 | 4,000円 | 1万円 | 2万円 |
800倍 | 1,250円 | 2,500円 | 6,250円 | 12,500円 |
1000倍 | 1,000円 | 2,000円 | 5,000円 | 1万円 |
※「米ドル/円」を「米ドル=100円」で購入した場合
国内の最大レバレッジ25倍の場合は、1万通貨の取引量で必要証拠金が4万円必要です。
一方、海外FXの平均的なレバレッジである400倍の場合は、1万通貨でわずか2,500円、10万通貨でも25,000円で済みます。
これを見れば、レバレッジが高いと取引量を増額しやすいことがわかります。
しかし、取引量を増やした場合は、損失も拡大する可能性があることを忘れてはいけません。
取引量が変わると損失がどのように変化するのかを見てみましょう。
<取引量ごとの損失額>
為替変動 (pips) | 1万通貨取引時の損失 | 2万通貨取引時の損失 | 5万通貨取引時の損失 | 10万通貨取引時の損失 |
---|---|---|---|---|
0 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
-1 | 100円 | 200円 | 500円 | 1,000円 |
-5 | 500円 | 1,000円 | 2,500円 | 5,000円 |
-10 | 1,000円 | 2,000円 | 5000円 | 1万円 |
-20 | 2,000円 | 4,000円 | 1万円 | 2万円 |
-50 | 5,000円 | 1万円 | 25,000円 | 5万円 |
-100 | 1万円 | 2万円 | 5万円 | 10万円 |
-150 | 15,000円 | 3万円 | 75,000円 | 15万円 |
-200 | 2万円 | 4万円 | 10万円 | 20万円 |
※「米ドル/円」を「米ドル=100円」で1万通貨(1pips)購入した場合
10万通貨を取引する場合は、1万通貨の時に比べ、損失も10倍になります。わずか「-10pips」動いただけで1万円の損失、「-100pips」動けば損失は10万円に膨らみます。
つまり「取引量と為替変動による損失リスクは比例する」ことがわかります。
したがって、「必要証拠金が少ない高レバレッジを利用して取引量を増額した結果、為替変動による損失リスクが高くなる」と言うことができます。
- 結論:事実ではない
- 理由:レバレッジと為替変動リスクは比例しない
しかし!
「必要証拠金が少ない高レバレッジは取引量を容易に増やしやすい。増額した結果、為替変動による損失リスクも拡大する」と言うことができる
「高レバレッジはハイリスクだから危険?」
ロスカット&ゼロカットシステムにも注目すべし!
海外FXの最大の魅力である「高レバレッジ」を活かし、取引量を増やして取引する時には、その損失リスクにも注意することが必要です。
特に想定外の出来事により相場が大きく変動するときは、大きな損失を被る可能性があります。
その損失リスクを限定する方法として、FX業者が提供しているサービスの中に、「ロスカット」と「ゼロカットシステム」があります。
「ロスカット」とは、顧客が保有するポジションの損失がある一定水準に達したときに、FX業者が強制的にそのポジションを決済することを言います。
一方の「ゼロカットシステム」とは、顧客の保有するポジションの損失が証拠金を超え、取引口座残高がマイナスとなった場合にFX業者がそのマイナス分を取り消し、取引口座を「0」に回復してくれるシステムです。
したがって追証が発生することはありません。このゼロカットシステムは国内FXでは提供していないサービスで、海外FXの魅力のひとつです。
海外FX業者は、高レバレッジのサービスにより資金効率の良い取引ができる環境を提供する一方で、為替変動による損失リスクを限定するために、「ロスカット」や「ゼロカットシステム」を採用し、顧客資金を守る取り組みもしているのです。
強制決済される「ロスカット」の水準や、「ゼロカットシステム」の有無は海外FX業者により異なりますので確認が必要です。
ロスカットについてはこちらで解説しています!
ゼロカットシステムについてはこちらで解説しています!
資金管理さえちゃんとできれば高レバレッジが断然有利!
レバレッジは、FX取引における最も重要な要素のひとつです。
国内FXは最大レバレッジが25倍までと低いのに対し、海外FXは平均で400~500倍、最大で3000倍という業者もあります。
この高レバレッジは海外FXの最大のウリと言っても良いでしょう。
「高レバレッジは、ハイリスクだから危険!」と言われているのを良く聞きますが、この解釈は誤りです。
なぜならば、レバレッジは為替変動による損失リスクと比例しないからです。
レバレッジが直接的に取引に影響するのは必要証拠金の額だけです。
レバレッジが高くなるほど必要証拠金は低くなり、レバレッジが低くなるほど必要証拠金が高くなるというレバレッジと証拠金は反比例の関係にあります。
したがって取引量が同じであれば、レバレッジが高かろうが低かろうが、為替変動による損失リスクはまったく一緒です。
むしろ損失リスクは一緒で、必要証拠金が低い高レバレッジのほうが低レバレッジよりも断然に有利であると言えます。
また高レバレッジは、その必要証拠金の低さから取引量を増やしやすいのがメリットです。また、様々なトレードスタイルにも対応できます。
しかし、取引量を安易に増やすと、損失が大きく拡大する可能性があることも忘れてはなりません。為替変動リスクによる損失リスクは取引量に比例するからです。
取引量を増やす場合は資金管理をしっかりとすること、そして万が一のために、ゼロカットシステムを採用し、追証が発生しない海外FX業者を選ぶことが大切です。
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